2022/07/24

ホームステイとは?体験できることとデメリット、近年の事情についてご説明

留学時のホームステイに興味があるけど、実際どんな感じ?
ホームステイのメリット・デメリットや費用が知りたい!

このように、留学時のホームステイについて知りたい学生や保護者の方は、多いのではないでしょうか?

ホームステイでは、現地の家族と一緒に生活をしながら留学生活を送るので、海外の文化に触れる機会がたくさんあります。

たとえば、「毎日の食事」「お風呂の形式」「洗濯の方法」も違うので、ふつうに生活するだけでも日本と違った部分が見つかるでしょう。

しかし、人気のホームステイも良い面ばかりではなく、思っていたホームステイと違ったという留学生も少なくありません。よって、ホームステイをする上で気を付けるべき、デメリットまで把握しておくことが大切です。

ホームステイとはどのようなものなのか、実際にホームステイできる国と費用について、詳しくみていきましょう。

※参考記事:【比較】高校留学の費用を国ごとに紹介!安い3カ国も厳選

ホームステイとは?

ホームステイとは、留学生が現地の一般家庭に住んで生活を共にすることです。

留学生用の部屋が用意されていて、部屋以外の共有部分(シャワー・トイレなど)は、ホストファミリーと共有して使います。自分の部屋のプライベートな空間はありますが、あくまで部屋を貸してもらっている立場になります。

よって、家の中を自由に使えるわけではないので、ホームステイ先のルールに沿って生活するのが一般的です。また、食事はホストファミリーの国柄によってさまざまなので、リアルな現地の家庭料理を楽しむことができるでしょう。

ホームステイとはどのようなものか、詳しい内容について解説していきます。

※参考記事:留学したい高校生が今するべきこと5選!事前に知るべきことも解説

現地の一般家庭に滞在させてもらうこと

ホームステイは、現地の人の家の1部屋を借りて、留学先の国に滞在する方法です。

家族の人数・ペットの有無などによって、家の雰囲気が異なるので、ホームステイ先によって食事や生活スタイルも変わるでしょう。

また、家によってルールもバラバラで、シャワーや洗濯の時間が決められている場合もあります。

ホームステイは留学?

留学が主流でなかった時代は、ホームステイ自体が留学の醍醐味でした。

しかし、近年ではホームステイをしに留学に行くというよりも、渡航先の滞在手段としてホームステイがあります。

ホストファミリーもお金をもらった対価として留学生を受け入れているので、留学生がホストファミリーにお客様として何かをしてもらえるというわけではありません。

その他の滞在方法

ホームステイ以外の留学先での滞在方法には、寮・シェアハウス・ホテルがあります。

たとえば、イギリス・フィリピンではホームステイよりも、学生寮に滞在するのが一般的です。

また、シェアハウスが多い国もありますが、数名のルームメイトと一緒に生活するスタイルで、食事や掃除も全て自分で行うのが特徴です。

ホームステイに比べると、ネイティブと関わる機会は少ないですが、留学生同士の交流は多くなるでしょう。

ホームステイのメリット

ホームステイには多くのメリットがあります。

<ホームステイのメリット>

  1. 英語力を伸ばすことができる
  2. 現地の生活をリアルに体験できる
  3. 現地の人と交流できる
  4. 異文化を知る

シェアハウスや寮の場合、現地の人よりも留学生同士で仲良くなりやすいため、渡航先で英語を話す機会が少なくなりがちです。結果、留学先にも関わらず英語力が思ったように伸びずに、せっかくの留学を無駄にしてしまうことも少なくありません。

しかし、ホームステイは現地のファミリーと生活しながら英語を話すため、しっかり英語力を伸ばすことができます。

また、ホームステイでは、現地のリアルな生活を体験でき、現地の人と交流し、異文化を知ることもできるのです。

では、ホームステイのメリットを、詳しくみていきましょう。

※参考記事:高2から留学はどうなの?一般的な留学方法やタイミングを解説

英語力を伸ばすことができる

ホームステイでは良い意味で、英語を話さざるを得ない毎日を送ることになります。

ホストファミリーと出会った初日は、早速英語で自己紹介をします。ホストファミリーからも家族の紹介を受け、ファミリールールを聞きます。

ファミリールールとは家の入り方、門限、朝食や夕食の時間、シャワールームの使い方や時間、洗濯の頻度やルールなど、様々な家庭内での決まり事になります。

そして、朝は朝食を食べながら会話、初日は学校への通学方法やバスの乗り方を聞き、帰ったら夕食を食べながら、学校であった出来事などを話します。

困ったことがあれば英語でホストファミリーに相談することもあるかもしれません。

学生寮やシェアではこれだけ英語を話す機会はないでしょう。しかも、ホームステイ先は現地のネイティブですので、当然ですが留学生よりも正確な英語を話します。

これだけの英語環境を作れる滞在方法は、ホームステイ以外にはないと言っても過言ではありません。

現地の生活をリアルに体験できる

ホームステイ先でホストファミリーと一緒に生活することで、日本にない文化に触れることができます。例えば、以下の様な習慣は日本ではあまり馴染みがありませんが、海外では一般的です。

  • 電気代節約のために洗濯物は週1だけ
  • おやつとしてフルーツをそのまま渡される
  • 日本のようなお弁当文化がない
  • 朝食は各自が自分のタイミングで自分で準備する(パン、シリアルなど)

このように、日本の普通が通用しないのは日常茶飯事です。毎日新しい発見があることが、ホームステイの楽しい部分ともいえるでしょう。

現地の人と交流できる

ホームステイでは、家にいるホストファミリーとの会話が自然と生まれます。

留学生が行く語学学校では、現地の人と交流する機会がほとんどないので、ネイティブと交流をするためには、学校以外の環境を作らなければいけません。

しかし、 ホームステイを利用することで、ホストファミリーとの食事や日常生活で、自然と英語で会話する機会が生まれます。

異文化を知る

ホームステイの生活では、渡航先の国ならではの体験ができます。

たとえば、シャワーの形が違うこと、エアコンが主流ではないことなど、家の中だけでもさまざまな発見があるでしょう。

日本と違った住居に最初はとまどうかもしれませんが、海外らしさを感じられるのも留学の醍醐味です。

ホームステイのデメリット

ホームステイには多くのメリットがありますが、デメリットも存在します。

<ホームステイのデメリット>

  1. ホストファミリーとの相性が悪い可能性がある
  2. 過度なサービスを期待すると関係性が悪くなる
  3. 日本よりも生活の質が劣る場合がある
  4. 食事が合わない場合がある

    「ホームステイは楽しそう」というイメージが強いためか、実際のホームステイが想像と違ったという留学生は少なくありません。

    ホームステイに過度なサービスを期待してしまうと、自分にとってもホストファミリーにとってもストレスになってしまいます。

    実際のホームステイのデメリットについて、詳しくみていきましょう。

    ※参考記事:【解決】留学する高校生は長期で行くべき?メリットや費用を解説

    ホストファミリーとの相性がある

    ホームステイ先の家族との相性が合わずに、トラブルが起きる可能性があります。

    たとえば、留学生との会話を楽しんでくれるホストファミリーもあれば、留学生に対して過度な干渉をしない(本人に任せる)ところもあるので、ホストファミリーと必ず仲良くなれるわけではありません。

    国によって、家庭によっては、学生を受け入れている理由が「お金のため」という場合もあるので、過剰なサービスを期待しないようにしましょう。

    過度なサービスは期待できない

    ホームステイを受け入れている家庭にもそれぞれ生活習慣や仕事の事情があります。

    そのため、留学生といつでも一緒に時間を過ごしたい、というわけではない場合もあります。たとえば、週末一緒にどこかに出かけてくれるホストファミリーもいますが、友達のように適度に距離を保つファミリーや、必要最低限の会話しかしないファミリーも稀にいます。

    よって、ホームステイはあくまで「滞在方法の1つ」ということを忘れず、ホストファミリーからの対応に期待しすぎないようにしましょう。

    日本より生活の質が劣る場合がある

    ホームステイ先では、海外の暮らし方をリスペクトして過ごすことが重要です。

    海外と日本を比較して不満を感じてしまう人は、充実度も低くなってしまうでしょう。

    • シャワーの水圧が弱い
    • バスタブでお湯に浸かれない
    • エアコンがない

    このように、日本にあって海外にないものはたくさんあります。

    日本のような便利さがなくても、海外ならではの暮らしを受け入れられる人は、ホームステイを価値あるものにできるでしょう。

    食事が合わない場合がある

    ホームステイ先では当然ですが毎日日本食がでてくることはありません。日本と違い、移民をして現地に住んでいるファミリーも多いため、食事の味付けや習慣も様々です。

    日本では夕食にご飯とおかず2~3品と味噌汁など、多くの種類が食卓に並ぶことが多いですが、海外では洗い物などの手間を省くため、ワンディッシュと言って、ひとつの皿で食事を済ますことが多いです。

    例えば、ひとつの皿にお肉とサラダが乗っているだけだったり、パスタなどの単品メニューも多いです。

    意外と食事の量が少ないと感じる人も多いので、少ないときは遠慮なくおかわりを希望し、多いときも多すぎることを伝えると、次回以降に量を調整してくれます。

    また、味付けが薄いと感じたら、食卓の塩やこしょうを使って味付けを変えても失礼にはあたりませんので、遠慮なく自分に合う味付けにしましょう。

    ホームステイで気をつけるべきこと

    ホームステイを充実させるために、ホームステイ中に気をつけるべきことがあります。それは「自ら積極的に話しかけること」「家族の一員という意識を持つこと」です。

    ホームステイが充実すると、留学生活が充実します。半面、ホームステイでのトラブルは留学において大きなストレスになり、留学自体の失敗につながりかねません。

    ホームステイでのトラブルの多くは留学生と家族のミスコミュニケーションや留学生の期待値の高さによりミスマッチです。

    気をつけるべきことをしっかり認識することで、ホームステイをより充実したものにできるはずです。

    ホストファミリーの家族に積極的に話しかける

    留学生の中には、常にホストファミリーが話しかけてくれると思っている人もいますが、実際は異なります。

    もちろん、ホストファミリーの中には常に話しかけてくれるファミリーもいますが、ファミリーも親は食事の準備、子供の世話、仕事などやることがあり、子供も宿題をしたり、友人や兄弟と遊んだり、常に留学生を気にかけているということはありません。

    そこで、こちらから積極的に話しかけてみてください。こちらから話しかけることで話題が広がり、家で会話することが自然になっていきます。

    また、留学生が英語があまり得意でないことはファミリーは百も承知です。「伝えたい。」という気持ちがあれば、つたない英語でも会話はできますので、勇気をもって積極的に話しかけていきましょう。

    家族の一員としての意識を忘れない

    日本と違い、海外でホームステイを受け入れているファミリーは多いため、留学生が来ることに対して良くも悪くも慣れているファミリーが多いです。

    そのため、ファミリーとしても留学生をゲスト扱いはせず、あくまでも家族の一員が増えたという認識を持っています。

    しかし、私達日本人が留学生を受け入れた場合、多くの人がいろいろなところへ連れて行ってあげよう、と思うため、同じ扱いを期待してしまう人が多いです。

    ホームステイはあくまでも家族の一員として生活するもので、ゲストではありません。何でもしてもらえるという期待はせず、家族として現地の日常生活を体験するという意識を忘れない様にしましょう。

    ホームステイできる英語圏の国と費用の目安

    ホームステイの1ヶ月の費用の目安は、およそ「15〜60万円」です。

    ホームステイには食費や電気代が含まれているため、トータル費用の計算がしやすいのも良い点です。

    国によってホームステイの相場が変わるので、まずは各国の相場を知ることが大切です。

    ホームステイができる国と費用の目安を、詳しくみていきましょう。

    ※参考記事:フィジー高校留学のコース・費用

    アメリカ

    1ヶ月:約30〜50万円

    留学先として王道のアメリカのホームステイ費用は、やや高めです。

    しかし、ホームステイの受け入れ先が多いアメリカでは、幅広い地域から自分が通いやすいステイ先を選ぶことができます。

    また、 移民国家であるため、ホストファミリーの国柄によって、生活スタイルや食事が大きく変わるでしょう。

    カナダ

    1ヶ月:約30〜50万円

    カナダは、アメリカより治安がよく自然と都会のバランスが良い国です。

    費用はアメリカ同様高めですが、 アジア系の家庭も多く日本人が馴染みやすいホームステイ先が多いのが特徴です。

    また、公用語が英語とフランス語であるため、地域によってはフランス語を聞く機会もあるでしょう。

    イギリス

    1ヶ月:約40〜60万円

    イギリスのホームステイ費用は、比較的高めです。

    しかし、イギリスには 親日のホストファミリーの方も多く、英語が流暢に話せなくても受け入れてくれる家庭が多いのがメリットです。

    都会のロンドン付近にステイするか、少し離れた田舎で過ごすかで、留学スタイルも変わってくるでしょう。

    オーストラリア

    1ヶ月:約30〜50万円

    オーストラリアの費用は、アメリカ・カナダと同じくらいです。

    オーストラリアでは、 家族や友人と集まる機会が多いので、ホームステイを通じてホストファミリー以外とも知り合える可能性があります。

    また、農業やマリンスポーツが盛んなので、ホストファミリーとアクティビティをする機会も多いでしょう。

    ニュージーランド

    1ヶ月:約20〜30万円

    治安の良さと人柄の良さから、ニュージーランドのホームステイは人気です。

    ニュージーランドのホームステイの1番の特徴は、政府によって基準が定められていることです。

    ホームステイ先と留学生の間にトラブルが起きないようサポートしてもらえるので、安心して留学生活を送ることができるでしょう。

    マルタ

    1ヶ月:約25〜50万円

    マルタは、ヨーロッパ圏で英語を学べる数少ない国の1つです。

    小さな島なので、ホームステイを受け入れている家が少なく、1つの部屋を数人でルームシェアすることもあるそうです。

    ヨーロッパからの学生が多いので、日本人以外の留学生と英語を話す機会が多くなるでしょう。

    フィジー

    1ヶ月:約15〜30万円

    もしあなたが留学生活の中でホームステイを重視しているとしたら、おすすめはダントツでフィジーです。

    フィジーは、南太平洋にある島国で、格安で留学できる国として人気があり、 「世界で1番幸福度が高い」と言われるほど、現地の人の性格が優しくフレンドリーです。

    ホームステイ先のホストファミリーも、 留学生に対して積極的に話しかけてくれるので、英語力に自信がなくても安心して留学生活を送ることができます。

    よって、 英語初心者におすすめのホームステイ先といえるでしょう。

    <フィジーのホームステイ特徴>

    • 費用が安い
    • 性格が優しく、フレンドリーなファミリーが多い
    • 留学生に対して積極的に話しかけてくれるファミリーが多い
    • 英語初心者におすすめ

    これからホームステイを利用した留学を検討している方は、この記事を参考に渡航先の国を考えてみてください。

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