2022/04/24
不登校からの再登校で失敗したら…?復帰後また休む学生の選択肢
「不登校からの再登校で失敗しないか怖い」
「勇気を出して再登校したが、また休むようになった」
このように、再登校での失敗を不安に思う、不登校の学生は多いのではないでしょうか?
結論、不登校の学生が再登校で失敗しないためには、「自分の意思で学校に行くこと」が大切です。
学生の中には、家族に心配をかけたくないからと、無理して学校に行く子供も少なくありません。
しかし、クラス復帰後につらくなり、また休むようになってしまう学生が多いのが現実です。
不登校の学生が再登校に失敗しないために気を付けるべきことと、これからの選択肢を見ていきましょう。
目次
不登校からの再登校で失敗する例
不登校からの復帰後に、学校をまた休む学生は少なくありません。
理由は、本人の心の準備ができていないだけでなく、周りの大人がプレッシャーを与えすぎてしまうからです。
1. 「完璧」を求める
2. 「登校刺激」を与えすぎる
3. 本来の「登校」の目的を見失う
このように、親の焦る気持ちが子供に伝わってしまうと不登校の状況は悪化します。
再登校で失敗してしまう例を、詳しく見ていきましょう。
【参考記事】:不登校…その後どうなる?選択肢を中学・高校生向けに紹介
親がいきなり「完璧」を求める
不登校だった子供が再登校することができたら、保護者の方は嬉しい気持ちになるのが当たり前です。
このまま不登校を克服してほしい。
再登校できたからきっと大丈夫。
このような親の気持ちが子供に伝わってしまい、本人がプレッシャーを感じてしまうことも少なくありません。
「再登校に失敗したらがっかりされそうで怖い」と、精神的に追い込まれてしまう子供も多いです。
よって、再登校したあとも無理して学校に行っていないか、子供の気持ちを聞くようにしましょう。
登校刺激を与えすぎる
「登校刺激」とは、不登校になっている子供に対して、再登校についての話をすることです。
登校刺激を与える場合、子供の精神状態が安定してからにしましょう。
・「最近、外に出かけられるようになった」
・「学校に関する話ができるようになった」
このように、本人に前向きな行動ができるようになったら、これからどうして行きたいか優しく声をかけてあげてください。
しかし、本人の心が不安定な状態で無理をさせてしまうと、復帰後も学校をまた休む可能性が高いので注意が必要です。
本来の目的を見失う
不登校を克服しようと頑張ると、学校に行くことが最終目的になってしまいがちです。
しかし、本来の登校の目的は人それぞれで、何かのために学校に行くという決まりはありません。
たとえば、下記のような登校の目的があります。
・部活動で好きなことを見つける
・将来やりたいことをするために勉強する
・いろんな友達と楽しく過ごす
よって、学校に再登校することを目的とせずに、学校で何がしたいかじっくり考えてみることが大切です。
不登校から復帰後にまた休むときの選択肢
再登校に失敗したら、学校に復帰する以外の選択肢を考えてみましょう。
下記の4つの手段で、不登校を克服した学生もいます。
1. 精神科に相談する
2. 公的機関に相談する
3. 転校を考える
4. 海外留学を検討する
人それぞれ、不登校の原因によって選ぶべき道は変わってきます。
学校に復帰する以外の選択肢を、詳しく見ていきましょう。
【参考記事】:不登校からの留学はフィジーがおすすめ!海外留学で失敗しないためには?
精神科に相談する
不登校で精神的につらい状態が続いたら、無理せずに病院で相談しましょう。
・無気力でやる気が出ない
・夜眠れずに食欲もない
・好きだったことに興味がなくなった
このような症状がある場合、心が疲れ切っている可能性が高いです。
日本では、精神的な症状で病院に行くことは主流ではありませんが、海外では心理カウンセラーに相談するのは普通のことです。
1人で抱え込まずに、まずは話を聞いてもらいましょう。
公的機関に相談する
不登校の学生をサポートする「教育支援センター」に相談する方法があります。
約6割の自治体に設置されており、最終的には不登校を克服して学校に戻ることを目的としています。
・学校と連携しながらカウンセリング
・個別指導を重視しながらの授業
このように、不登校の学生にとって、自分のペースで学習や相談ができる環境です。
転校を考える
不登校の原因が学校側にある場合、転校という選択肢があります。
・友達からのいじめ
・学校の先生と合わない
このような場合、無理して再登校しても本人のストレスが大きすぎて、復帰後また休むことになるでしょう。
よって、不登校の原因が学校側にある場合は、転校という選択肢も考えてみてください。
海外留学を検討する
不登校をきっかけに、海外留学に行く学生も多いです。
海外留学は不登校の学生にとって下記のようなメリットがあります。
・新しい環境で学生生活をやり直せる
・語学力と広い視野が得られる
・1人で海外生活することで自信が持てる
たとえば、日本では自分のやりたいことが見つからなかったが、海外で生活して将来の夢ができたという学生もいます。
よって、再登校が難しい場合、海外の学校に進学するのも良いでしょう。
再登校で失敗しないためには【親ができること】
不登校を克服できるかは、保護者の方が子供にどれだけ寄り添ってあげられるか次第です。
10代の子供は精神的に不安定になりやすく、日々マイナスな感情と戦っています。
・クラス復帰後の周りの目線が怖い
・不登校になるなんて自分はダメな人間だ
このように、本人も自分がどうすれば良いかわからず、苦しんでいることが多いです。
周りの人が正しくサポートして、本人の気持ちを少しでも楽にしてあげましょう。
再登校で失敗しないために、保護者の方ができることを詳しく解説していきます。
【参考記事】:不登校はどうすれば克服できるのか?5つの解決策と助言を解説
先生・学校と頻繁に連絡を取る
不登校克服を助けるために、学校の先生と積極的に連絡を取るようにしましょう。
理由は、不登校の学生が、自ら学校と連絡を取ることはハードルが高いからです。
たとえば、「学校に行こうかな」と子供が思っても、学校で先生や友達が自分を迎え入れてくれるか不安だと、再登校への一歩が踏み出せません。
よって、保護者の方が、子供に代わって学校との連携をとってあげましょう。
無理に登校させようとしない
周りからの期待に応えようとして学校に行っても、復帰後にまた休む可能性が高いです。
・「今日はどうするの?」
・「そろそろ学校行ってみたほうがいいんじゃない?」
このように親に選択を迫られると、子供も焦ってしまいます。
再登校が怖いのに無理して学校に行くと、さらに学校が嫌いになってしまうでしょう。
不登校の克服で失敗しないためには、本人の意思で学校に行くことが大切です。
生活習慣が乱れないようにする
学生が不登校になると、昼夜が逆転した生活になってしまうことが多いです。
1度生活習慣が崩れると直すことがむずかしく、再登校に失敗する恐れがあります。
また、 夜遅い生活が続くと自律神経が乱れ、精神的にも安定しにくくなってしまうので注意しましょう。
日中一緒に過ごしたり、ご飯を一緒に食べるなどして、子供の生活習慣が崩れないよう助けてあげましょう。
子供としっかりコミュニケーションをとる
子供と、学校以外の話でコミュニケーションをたくさん取るようにしましょう。
理由は、会話をすることで子供が親を信頼して、話づらいことでも心を打ち明けてくれるようになるからです。
たとえば、子供が話をしていたら、最後まで聞いて共感をしてあげましょう。
不登校に対しての答えを求めるのではなく、まずは認めてあげることで子供の心も少しずつ明るくなっていきます。
まとめ:不登校生の再登校失敗は悪いことではない
不登校からの復帰後に学校をまた休むことは、悪いことではありません。
時間をかけて少しずつ克服していけば大丈夫なので、再登校に失敗しても自分を責めないでください。
学校への復帰後につらいと感じたら、無理をせずに周りに相談するようにしましょう。
また、弊社のフィジー留学では、不登校だった学生が楽しく海外生活を送っています。
不登校を克服する選択肢の1つとして、ぜひ参考にしてみてください。
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