2021/09/29
「不登校後の復帰が怖い..」と不安な中高生の意外な選択肢(道)とは?
- 「不登校から学校に復帰するのが怖い」
- 「不登校を克服するにはどうすれば良い?」
このような悩みを抱えている学生や保護者の方は、多いのではないでしょうか。
まず、不登校になることは問題行動ではありません。
理由は、その人を取り巻く環境次第で、誰にでも不登校になる可能性があるからです。

周りの人は、本人が落ち込まないよう、常に味方でいてあげることも大切です。
「学校に戻ることが怖い学生の心理」と「不登校克服に向けての選択肢」を、詳しく見ていきましょう。
目次
不登校からの復帰が怖い学生の心理
不登校からの復帰が怖い学生の心理は、どのような状態なのでしょうか。
不登校を克服するためには、「本人がどのような気持ちでいるか」を知ることが大切です。
- 「周りからどう思われるかな」
- 「いじめられたら怖い」
このように、学校復帰に対する不安は尽きないでしょう。

不登校からの復帰が怖い学生の心理を、詳しく見ていきましょう。
クラスの人にどう反応されるか不安
学校に復帰するときに感じる1番の不安は「周りの目」です。
しばらく会っていなかった他の学生に会うことで、本人に重いプレッシャーがかかります。
- 「教室に入った時の目線が怖い」
- 「無視されたらどうしよう」
このように、学校に復帰することが怖いという気持ちをもっているでしょう。
よって、クラスメイトや先生に協してもらいながら、本人が戻りやすい教室の環境を作ることが大切です。
1人ぼっちにならないか..
勇気を出して登校しても、「クラスに復帰したときに1人ぼっちになるのでは」という不安があります。

たとえば、3〜5人でグループを作り、授業で活動をすることも多いでしょう。
復帰したときに「私だけ仲間外れにされるのでは…」と不安な気持ちになってしまうのです。
よって、「これから戻るクラスにも味方がいる」と、本人の不安を取り除いてあげることが必要になります。
勉強についていけるか不安
不登校の期間が長いほど、「復帰したときに勉強についていけるか」と不安に思う学生は多くなります。
理由は、不登校のブランクがある中で、周りの学生と授業のペースを合わせなければいけないからです。

不登校でも家で勉強はできるので、本人のペースで少しずつ勉強を進めておくことが大切です。
再びいじめに遭うのではと不安
いじめが原因で不登校になった場合、クラスに復帰することはとても怖いでしょう。
理由は、いじめで傷ついた心を、短い期間で修復することは不可能に近いからです。

実際にそうではなくても、「私は嫌われている」と思い込んでしまい、どんどんネガティブになってしまうことが多いのです。
いじめの根本を解決することはもちろん、 本人が安心できるように「学校にもあなたの味方はいる」と証明してあげることが大切です。
学校・教室に戻ることがゴールではない
「不登校が解決する=学校の教室に戻ること」
このように考えている場合が多いですが、これはまちがいです。

教室に戻ることよりも、 「本人がどうしたいのか」を周りが理解してあげることが、大切だからです。
本当に不登校を克服したいと思っているなら、本人の意見を尊重してあげることが重要です。
学校への復帰について気をつけるべきことを、詳しく見ていきましょう。
無理やり登校してもマイナスになる
本人の心の準備ができていないのに学校へ戻っても、状況は悪化します。
逃げ場のない状況に追い込まれ、ますます学校への拒否反応が強くなってしまうでしょう。

まずは「本人の感情は今どんな状態なのか」を周りの人が理解して、本人の気持ちを肯定してあげることが大切です。
本人(子供)がどうしたいかが最も大事
不登校になっている本人がどうしたいかを、最優先しましょう。
理由は、不登校に対して最も不安を抱えているのは、周りの大人ではなく本人だからです。

しかし、本人はその言葉を聞いて「この人も私の気持ちを分かってくれない」という気持ちになり、話し合いをすることさえむずかしくなるでしょう。
まずは本人の気持ちを尊重してあげることが何よりも大切です。
焦る必要はないので、本人と保護者の間で話し合いながら、これからどうするかを考えてみてください。
不登校から復帰するのが怖い時の選択肢
不登校を克服したいと思ったら、クラスに戻ること以外の選択肢にも目を向けることが大切です。
学校に復帰することが怖いと思ったら、下記のような選択肢もあります。
- 通信制の学校に行く
- 海外留学に行く
- フリースクールに入る
- 家庭教師をつける

それぞれの選択肢を、詳しく見ていきましょう。
通信制の学校に転入してみる
今までの学校ではなく、通信制の学校に編入する方法があります。
通信制の学校では、不登校の学生の不安を取り除ける環境がそろっているのです。
- 毎日の登校が必要ない
- 自分でスケジュールを組み立てられる
- カウンセラーのサポートがある
このように、通信制の学校では、その人の生活に合わせて柔軟な対応ができます。
誰かに勉強時間を決めてもらえるわけではないので、本人の主体性も必要です。
よって、自ら進んで勉強できる人は、通信制の学校に通いながら卒業を目指すことができるでしょう。
思い切って海外留学へ行ってみる
「不登校になっている自分を変えたい」という人が、海外留学に行くことは多いです。
理由は、新しい環境で、学校生活をゼロから再スタートできるからです。

また、海外経験を積むことで英語力が伸びれば、将来の幅も広がります。
「自分の力で新しい環境で頑張ってみたい」と思う人は、海外の学校に通うという選択で不登校を克服できるでしょう。
【参考記事】:海外の高校に行くには?今からできること3つと渡航までの流れ!
【参考記事】:【海外の高校に編入したい人向け】受験から入学までの流れを解説
フリースクールに入る
フリースクールは、不登校の生徒のために学校の代わりに学びの場を提供している場所です。

学校復帰を目標としてフリースクールに通うこともできます。
本人と同じように「学校に行くのが怖い」と思っている生徒がいるので、気持ちを分かり合える友人もできるかもしれません。
家庭教師をつけて自宅で過ごす
無理に学校に行かず、家庭教師をつけて自宅で勉強する方法があります。
理由は、家庭教師の人とマンツーマンであれば、本人にあったペースで勉強ができるからです。

- 本人のレベルに合わせて授業を受けられない
- 周りの目が気になり勉強に集中できない
しかし、家庭教師をつければ、1人で集中して学習ができます。 精神的に負担がかからない状態で勉強ができるでしょう。
不登校から「海外留学」を選択する人も多くいる
不登校をきっかけに「海外留学」を選択する人が増えています。
海外留学をすることで、学校生活や人間関係を、ゼロから再スタートできるのです。

よって、心が少しずつ開けるようになり、のびのびと学校に通えるようになるのです。
また、海外で暮らすことで、「英語力」「多様性」も身につき、将来の選択肢も増えるでしょう。

実際に、海外留学をきっかけに、不登校を克服した学生もたくさんいます。
今まで不登校だった学生に「海外大学に進学する」という目標ができ、前よりもずっと明るくなったというケースもあるのです。
今は孤独を感じてつらい思いをしているかもしれませんが、留学先では話しかけてくれる人が必ずいます。
よって、海外での新しい生活は、不登校から抜け出すためのきっかけとなるでしょう。
【参考記事】:【親向け】不登校から“学校に行くきっかけ”を作る4つの順序を解説
まとめ:1番大事なのは自分の本心に従うこと
不登校から学校に復帰するためには、「自分はどうしたいのか」といいう心の声をしっかり聞いてあげることが大切です。
- 「学校への復帰が怖い」
- 「周りからの反応が不安」
このような自分の感情に、まずはしっかり向き合ってから、これからどうしたいのか考えてみましょう。

周りの人が救いの手を差し伸べてあげることで、本人も少しずつ自分を認められるようになっていきますよ。
他の学生と比べずに、自分の本心に従いながらゆっくり進んでいきましょう。
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