2021/08/04
不登校はどうすれば克服できるのか?5つの解決策と助言を解説
「不登校はどうすれば克服できる?」
不登校の状態が長く続いてる学生・学生の親の方で、上記の悩みを抱えている人は多いでしょう。

本記事では、どうすれば不登校が解決できるか?5つの解決策を紹介していきます。
この記事が、学生の不登校克服のヒントにつながれば幸いです。
目次
不登校が続いてしまう時のデメリット
当然、不登校はなるべく早く解決できた方がよいに違いありません。
一方で、不登校が続くと、いくつかデメリットも出てきます。
- 期間が空くほど復学しなくなる
- 学力が落ちる
不登校は簡単に克服できることではないため、「こんなデメリットがある」と知っておく程度でよいでしょう。
期間が空くほど復学しなくなる
不登校の期間が空くほど、復学しなくなる可能性が高まるかもしれません。
不登校は大体「3ヶ月〜1年」で解決すると言われています。
しかし、下記のような生活を1年〜3年も続けてしまうのは学生にとってマイナスの影響が多いでしょう。
- 毎日家でゲームをして過ごす
- 学校に行かずに、1日中スマホを触って過ごす
復学することが全てではないですが、「毎日ゲームをする」「毎日スマホを触ってだらだらと過ごす」のようなことに慣れきってしまうと、その後の人生にも影響してしまいます。
不登校自体はなにも悪いことではないですが、生活習慣を整えることは最低限必要です。
学力が落ちる
学生に心の余裕が出てきたら、自宅で勉強を再開することも大切です。

とは言え、無理やり勉強をさせるのは好ましくなく、マイナスな影響を及ぼします。
「早く勉強をさせないと、学力が下がる」
と思う気持ちも分かりますが、学生本人が「勉強をする必要がある」と気づき、自ら勉強に取り組むことが重要です。
不登校はどうすれば解決できるのか?5つの解決策
不登校はどうすれば解決できるのか?ということに関しては、1つの正解があるわけではありません。
それぞれの人の状況にあった解決策があるはずです。
ここで紹介する5つの解決策・ポイントを念頭に、1つの「きっかけ」となれば幸いです。
家を安心できる場所にする
不登校の子供にとって、「この場所にいたい」と思える環境を作ることは非常に大事です。
不登校の学生は、大半の時間を家で過ごすことになるでしょう。

- 自分の好きなように行動できる
- 他人のことを気にする必要がない
- 素の自分でいられる
「学校にも行きたくない」「家にもいたくない」と思わせてしまっては、自分の居場所がなくなってしまいます。
子供が不登校を克服するためのファーストステップとして、子供本人が「私はここにいたい」と思える場所を作ることが大事です。
無理に学校に行かせない
子供を無理やり学校に行かせることは、不登校を長引かせることに影響します。
子供が数週間、数ヶ月、1年と長い期間不登校になると、親として不安になる気持ちも充分にわかります。
しかし、子供が登校拒否・不登校になることは、けして「甘え」ではないです。

子供自身がこのような状態の時に、親から「学校へ行きなさい」「明日は学校行く?」のように言われたらどうでしょうか。
ますますマイナスの方向に進んでしまいます。
子供の気持ちに寄り添い、適切な声をかけてあげることが大切なのです。
ゲーム・スマホを断ち切る方法を考える
学校に行かないこと自体はなにも悪いことではないです。

あまりにも長時間ゲームやスマホをしてしまっている場合、改善が必要です。
とはいえ、スマホを没収したり、ゲームを取りあげたりなど、強制的に断ち切るのは好ましくありません。
- 子供・保護者どちらも納得できるルールを決める
- なぜゲーム・スマホに没頭しているのか話し合う
- ゲーム・スマホ以外のことに挑戦
上記のような対処法で、子供自身が自ら現状と向き合うことが最も大事になります。
「学校復帰」以外の目標を一緒に考える
そもそも、「学校に復帰すること」は子供の本来の目標ではありません。
実際に、文部科学省のサイトでも以下のように記載があります。
(1)支援の視点
不登校児童生徒への支援は,「学校に登校する」という結果のみを目標にするのではなく,児童生徒が自らの進路を主体的に捉えて,社会的に自立することを目指す必要があること。また,児童生徒によっては,不登校の時期が休養や自分を見つめ直す等の積極的な意味を持つことがある一方で,学業の遅れや進路選択上の不利益や社会的自立へのリスクが存在することに留意すること。
引用:「不登校児童生徒への支援の在り方について(通知)」令和元年10月25日:文部科学省

子供本人が夢中になれることがあるなら、親はそれをサポートしていくべきです。
規則正しい生活にさせる
先ほどの「ゲーム・スマホを断ち切る」とつながりますが、規則正しい生活を送ることは非常に重要です。
下記のような生活を送ってしまうと、学校に復帰する際にも悪影響が出てきます。
- 毎日夜遅くまでゲームをし、昼に起床する
- 夜までスマホで動画を見てしまい、睡眠の質が落ちる
ただ、「あなたはいつもゲームをしてるから朝起きれないんだよ」のように言うことは控えるべきです。
「眠りたいのにいつも眠れない」「今日も眠れなかったらどうしよう..」
実際は、お子さんはこのように悩んでいるケースもあります。

親が不登校の子供にかけるべき助言
子供に助言をする場合、間違ったことを口にするのは気をつけるべきです。
- 「明日は学校行く?」
- 「いつ学校行けそう?」
このように言われると、子供はさらに不安な気持ちが増します。
自分自身で「学校に行く」と決心できれば、子供から学校に行くと言ってくるでしょう。
「今日は休もう」
「今日はどうする?」「明日は学校行く?」よりも、 「今日は休もう」と声をかけた方が子供はプレッシャーが軽減されます。

子供は自分の気持ちを、親にありのままに受け入れてもらった時に救われます。
そして、その時に解放された心は、新たな行動につながるパワーの源泉のようになります。
「自分のペースで良いんだよ」
不登校の初期や、不登校があまりにも長く続くと、「学校はどうする?」のように子供へ言いたくなる気持ちも分かります。
一方で、そう言われる子供は「本当は学校に行かないといけないのは分かってる…」と思う場合もあるでしょう。
最終的には、お子さん自身が「学校に行く・行きたい」と思えるかどうかが重要です。

ただ、明らかに学校に行く雰囲気が見えない時は、「自分のペースで良いんだよ」と、お子さん自身で決意を固める環境作りが必要でしょう。
不登校がどうすれば解決するか分からない場合の手段
特に不登校の初期、または不登校が長く続くと、「もうこれ以上どうすればよいのか分からない…」と悩むことでしょう。
そもそも学校に戻ることがゴールではありませんが、他の解決策を見つけるためにも、以下2つは最適な手段です。
- 公的機関に相談する
- 精神科に相談する
「学校に戻ること」以外の選択肢を見つけるためにも、可能な手段は利用していきましょう。
公的機関に相談する
不登校がどうすれば解決するか分からない場合の1つの手段として、「公的機関に相談する」のが挙げられます。
1つの公的機関が適しているとは限らないため、複数のところに相談してみるとよいでしょう。
ただ、最終的には子供(学生)本人が「学校に行く」「他のことを新たに頑張る」など、思えるかどうかが大事です。
精神科に相談する
もうこれ以上不登校をどう克服すればよいか分からない時は、精神科に相談することも視野に入れるとよいでしょう。

しかしながら、両親や学校の先生など、身近な大人からの意見には拒否的なことが多いです。
ここに第3者として、精神科に相談へ乗ってもらうこともよいでしょう。
不登校から海外留学へ行く学生も多い
不登校の学生は「復学」「転校」「休学」を検討する人が一般的ですが、実際は海外留学を選択する人も多いのです。
不登校の理由は人それぞれですが、「日本の学校・社会に馴染めない」という人が多いのも事実としてあります。

「日本の学校に復学するのではなく、環境がガラリと変えるために海外へ行ってみたい」
こんな方は、ぜひ海外留学を視野に入れてみてはいかがでしょうか。
まとめ:不登校を克服するには時間が必要
不登校は、けして短期間で克服できることではありません。
一般的に、不登校を克服するのには「3ヶ月〜1年程度」はかかると言われています。

- フリースクールに通う
- 通信講座を受ける
- 家庭教師から教わる
- 海外留学へ挑戦してみる
子供本人が将来どうなりたいのか?を考え、自ら行動することが最も大事になるでしょう。

中学留学・高校留学に少しでも興味のある方は、ぜひお問い合わせくださいませ。
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