2012/12/14

学生インタビュー vol.1 – Anju –

Bula!!

学校の新しいパンフレットを作成するにあたり、
何名かの学生にインタビューをしました。その内容を紹介します。
第一回目は、今年2012年卒業生のAnjuです。

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Q.進学先の大学と、将来の夢について教えてください。

A.私は、早稲田大学国際教養学部に進学します。
ここは、インターナショナルなキャンパス環境で、さまざまな学問の分野を、全て英語で学ぶことができます。私は、英語で学習を続けたかったことと、さまざまな国籍の学生が集まること、さまざまな学問の分野を学べること、留学制度が充実していることから、この大学を志望しました。

なぜさまざまな学問を学びたかったのかというと、ひとつの分野だけから物事を見ても、本当に正しく理解できないと思うためです。様々な角度から見ることで初めて解決できる問題があります。私は、さまざまな学問を学ぶことで、社会の問題を解決する力を高めていきたいと考えています。



貴重な大学時代を、絶対に無駄にはしたくありません。そのため、学問を学ぶだけではなく、国内・国外でのボランティアや、短期・長期の留学に挑戦します。TOEFLや教職免許など資格の取得もします。できることは全てしたい。難民キャンプに行くような体験もしてみたいと思っています。そうした活動を通じて、自分自身を鍛えていきたいと思います。

そして、大学でさまざまな学問を学びながら少しづつ専門を絞っていき、最終的には、大学院で専門を極めていきたいと考えています。今のところは、国際統治(ガバナンス)か、国際政治に関する専門性を大学院で身につけ、大学院を卒業した後は、その道の専門家として国連開発計画(UNDP)で働きたいと思っています。

私は、フィジーに来る前に留学していたインドで、人口の約4分の1もの大勢の人たちが、必要最低限のものすら得られない生活を送っている現実を知り、なぜこんなにも世界は不公平なのかと疑問を持ちました。誰もが幸せになる権利を持っています。発展途上国の人たちの人権を守ることが、私がUNDPでやりたいことです。


ただ、私にとって、国連で働くことはひとつのステップであり、最終ゴールではありません。将来的には、とってもアットホームな孤児院を設立したいと思っています。本当に困っている子達に、チャンスを与えたい。そして、その子達を幸せにすることができればと願っています。

Q.留学体験は受験に役に立ちましたか

A.私は、早稲田大学国際教養学部を受験するにあたり、持続可能な経済発展と社会的公正の視点を背景に、資源効率を重視する新しい経済システムの提案をテーマとして、書類選考のエッセイを書きました。この中で私は、特徴ある社会モデルの例として、フィジーについて触れました。フィジーは発展途上国でありGDPが低いにも関わらず、世界で最も幸福度が高い国のひとつです。これは、ケレケレに代表される助け合いの精神がフィジーの社会に深く根付いていることや、独自の歴史的背景が生み出したものです。

私は、フィジーに留学したことで、フィジーの人の考え方を知ることができました。私は、その国に行くことで初めてその国の人の考え方を知ることができると思っています。それを達成することができ、またフィジーの持つ歴史的背景について、歴史の授業などを通じて学ぶことができたことで、最終的にエッセイにまとめることができました。

2次選考の面接では、面接官の方から、「あなたのような人材こそが、私たちが望んでいる人材です」と言っていただきました。

UNDPで働くことを考え、ユニークな途上国での留学経験を積んできたことや、その中でもインドとフィジーという複数の国での留学を選択し、さまざまな考え方に触れ学んできた経験が評価されたものと思います。

Q.留学体験を教えて下さい

A.日本では、川に行こうと言って服を着たまま川で泳ぐということは無かったし、マンゴーを採ろうと言ってマンゴーの木に登ることもありませんでした。そうした体験はフィジーならではの体験だったと思います。また、BPFBIにはフィジーの学生が大勢いて、彼らと話すことができたことも、フィジーの人の考え方を知る助けになりました。

また、インドにいた頃は、途上国は大体一緒だと思っていましたが、フィジーに来て、途上国にも関わらず貧困が少ない幸福度の高い国もあることを知ったことは、私にとっては重要な体験でした。将来UNDPで働くにあたっては、途上国として一概に片付けるのではなく、ひとつひとつ異なる国として見て、その国を理解した上で、その国にあった開発を進めるべきなのだと学びました。

Q.感動した体験と苦労した体験を教えて下さい。

A.フィジーは、養子とか養女は何も特別な存在ではありません。育てられない人がいて、私は育てられるのならば、その子の幸せのために自分の子供として育てましょう、ということが、びっくりするくらい自然に行われています。日本では養子は特別な存在であり、また養子受け入れまでにはとても多くのプロセスが必要です。フィジーの助け合いの精神の強さには感動しました。

苦労した体験は・・、昨年の年度末試験の前に歴史のノートが1冊無くなったことかな(笑)。

そんなに簡単に苦労なんてしません。留学なんて、来て学校に通うだけですから(笑)。何も難しくないです。生活自体も、小さいころからキャンプに通っていたこともあり、基本的にどこでも平気です。

もちろん真剣に勉強しているし、振り返ってみて、私は頑張ったんだなとは思っています。ただ、いろいろ乗り越えているのかもしれないけど、苦労したとは思っていません。

Q.ご両親に一言

A.全てにありがとうと言いたいです。

私は小さいことから、これをしなさいと強制されたことがありません。ご飯だけです。それも今では、出されたものは食べるという習慣がついたからこそ、どこに行っても大丈夫になったと感謝しています。

やれと言われたことが無いから、自分で動こうと思いました。そして、両親は今まで自分が何かを選択したとき、いつも私を応援し、支えてくれました。小さいときから、何があっても私を信頼していてくれました。

そして、それをするなら、こういう人に会ったらどうかとか、こういう所に行ってみたらどうかというアドバイスをくれました。いろんな人に会わせてくれ、いろんな体験をさせてくれました。YMCAのキャンプにも、行っておいでと言ってくれました。小学校の時から一人でホームステイもさせてくれました。

私は、両親に何かさせられたことはなく、いつもしてもらっています。だから、何か私のできることでお返しなければならないと思い、学校の成績やTOEICなどの勉強を頑張ってきました。

また、私の人格形成に影響を与えている両親はどちらも、差別を絶対にしないという家庭で育てられました。私は、両親だけではなく、その先祖も含め代々に感謝しています。

Q.自分の人生にとって留学はどんな意味があったのか

A.私は留学を通じて、何かを成し遂げるということを身につけました。私は、この経験をしたことで、もうどこにでも胸を張って行けますし、どんなことでも頑張ったら手に入れられると分かりました。留学をしたかどうかで、私の人生はまったく変わっていたと思います。

Q.このパンフレットを読んでいる方へのメッセージ

A.その国に行ったらそれだけで何かが得られるということはありません。その国に行って自分が頑張らなければいけません。そして、その国の文化を尊重しなければ、何も得られません。それと、個人としてだけではなく、日本全体を背負っていることを意識してください。留学の時間は、絶対に無駄にしない方が良いです。後悔するのは自分自身です。無駄なことは無いので、留学で得られるものは全て得たほうが良いです。それと、自分は一人で生きてはいないのだから、何事にも感謝すること。自分が置かれている状況は、世界中をみたら絶対にすごく恵まれているのだから、いちいち文句を言わないほうが良い。自分身がいる環境に感謝して、全てに感謝して頑張れば絶対に幸せになれます。そういう楽天家であるべき!

 

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written by Hide

 

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